海外ではエアガンも防衛用品に?

海外ではエアガンも防衛用品に?
海外ではエアガンも防衛用品に?
 

海外ではエアガンも防衛用品に?
UMAREXのホームディフェンス・トレーニング用リボルバー

UMAREXが展開するトレーニング部門「T4E」について以前にも触れたことがあるが、そんなT4Eにはホームディフェンス向けの製品も存在している。それがT4E HDR 50リボルバーだ。

UMAREXはライセンスホルダーでもあるため、本来T4Eはリアルなサイズ感や操作感のエアライフルなどを、軍や法執行機関向けのトレーニング用品として提供するブランドであるが、T4E HDR 50リボルバーは外観や操作方法などはオリジナルのピストルとなっている。UMAREXのエアソフトブランドであるELITE FORCE AIRSOFTがリリースしているH8R CO2リボルバーをベースとし、50口径のプラスチック、またはゴム弾を使用する。リアリティを追求した製品がメインであるUMAREXとしては珍しい製品である。

HDR50リボルバー

海外ではいわゆるマーカーと呼ばれる、主にペイントボールに使用されている(本来は畜産農家が家畜にマーキングするための)エアガンの一種という扱いになっている。エアガンとはいえ、日本では威力的に法定値をオーバーするためエアソフトやマーカーとして所持はできないが、海外では実銃に比べ所持しやすく殺傷能力はないため、セルフディフェンスやホームディフェンス向けのエアガンとされている。

ホームディフェンス

使用する弾は.50cal(直径0.5インチ)のラバーボールの他、防衛用途のペッパーボール(からし入り弾)やトレーニングや競技向けのマーキングボール・チョークボールが存在している。パワーソースはCO2だが、グリップ内にCO2カートリッジをセットした時にはカートリッジを開封させず、発砲前にグリップエンドを叩くことでカートリッジを開封させるため、ホームディフェンス用として長期保管する際でもガス圧が低下したりパーツが痛んだりすることなく瞬時に発射準備ができるよう工夫されている。

防衛用・トレーニング用と謳われた製品ではあるがデザインも非常によくできており、ペイントボールプレイヤーを意識したものとも言えそうだ。競技用にも自衛用にもトレーニング用にも使えるツールというなかなか面白い立ち位置のエアガンである。

ペイントボール

パワーの問題だけでなく、日本では自衛目的での武器・凶器の所持は基本的に認められていないためこういった製品を手にする機会はないが、銃社会で自衛用ピストルの所持などの賛否が分かれる海外では、人を傷つけにくく無力化できるディフェンスツールは今後注目されていくプロダクトではあるだろう。

※日本では正当な理由なく(自衛目的は正当な理由とならない)エアガン等を持ち歩くと軽犯罪法違反と見なされる場合があります。サバゲーやシューティングレンジ、ショップにエアガンを持ち込む際は必ずバッグやケースに入れ、パワーソース(バッテリーやガス)を外して持ち運ぶようにしましょう。

 
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